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高分子医薬研究

高分子医薬の研究開発に重要なアッセイに対応

現在、新薬開発において、高分子医薬は分子標的治療や個別化医療を加速させると期待されており、最も成長の著しいモダリティーの一つです。高分子医薬の研究開発には、高分子の改変や構造の最適化といった複数のステージがあり、全てのステージにおいて、候補分子評価のための幅広い分子標的アッセイや機能アッセイが必要となります。Genedata Screenerは、製薬研究の中で使われる多くの標準的なアッセイに加え、プレート単位で行う免疫アッセイや細胞アッセイ、ハイスループットフローサイトメトリー、エピトープビニング、SPRやBLIなど、高分子医薬の研究開発ワークフローにおいて鍵となるアッセイにも対応しています。その上、バイオ医薬品創薬ワークフローを管理する統合ソフトウェアソリューションであるGenedata Biologics®ともシームレスに連携することができます。

Immunoassays & Cellular Assays in Genedata Screener

免疫・細胞アッセイ

ELISAといったプレート単位の免疫アッセイは、ハイブリドーマスクリーニング、タイター測定、薬物動態特性評価などの高分子医薬研究に必要不可欠なツールです。また、機能スクリーニングや高分子医薬の特性評価に広く使われている細胞毒性アッセイ(CDC、ADCC、CMC、TDCC)、細胞増殖アッセイ、インターナリゼーションアッセイなどの細胞アッセイも同様に重要となります。Genedata Screenerは、以下の機能を提供しています。

  • 正規化やスタンダードカーブによる定量、用量反応カーブのフィッティングなどルーティンで行う計算を標準化・自動化
  • 手作業でのデータ形式の変更や複数のソフトウェアを使った複雑なワークフローを廃し、解析時間を削減
  • 手作業による人的ミスを廃し、リスクを低減
  • mirrorball®などマルチプレックス免疫アッセイのデータを解析しプレート単位で可視化することで、迅速にアーティファクトを特定
  • 画像ベースのアッセイでは、解析結果と並列に画像を表示することで、表現型の変化や生物学的な現象を即座に確認(詳細はGenedata Screener HCSならびにGenedata Imagenceページをご確認ください。)
High Throughput Flow Cytometry with Genedata Screener

ハイスループットフローサイトメトリー(HT-Flow)

フローサイトメトリーとFACSはサンプルのスループットを大幅に向上し、複雑な実験を可能にしてきた、高分子創薬の重要な技術です。現在のHT-Flowスクリーニングでは、多くのサンプルを用い、処理条件毎に数千におよぶ単一の細胞の様々な特徴を捉えます。そのため、膨大なデータを解析し、複雑な結果を分かりやすくまとめることができるソリューションが必要となります。

Genedata Screenerは、自動化ならびに標準化された解析をHT-Flowスクリーニング全体に適用可能です。Genedata Screener for HT-Flow機能では、HT-Flow機器から出力されたデータを直接読み込み、正規化します。現在、以下の機能を提供しています。

  • 単一の細胞、ウェル、プレートなどあらゆる段階の結果へ即時にアクセスすることで、簡便に結果を比較・評価
  • ヒストグラムや密度プロットでゲーティングし細胞集団を定義、指定したサブポピュレーションに対する計算の適用などその他のフローサイトメトリー解析も可能
  • 計算条件を解析途中に変更、即座にスクリーニングの全サンプルへ適用し再計算

Genedata Screenerがどのようにフローサイトメトリーデータ解析を効率化するか、詳細はこちらのポスターよりご確認いただけます。

SPR & BLI with Genedata Screener

SPR、BLI

表面プラズモン共鳴(SPR)とバイオレイヤー干渉法(BLI)は、高分子の標的への結合アフィニティー、反応速度論的特性、エピトープへの特異性などを測定する上で重要な技術です。しかしながら、これらの技術には様々な機器と機器毎に異なる解析方法が用いられているため、複数のプレートを一括で解析できず、一つ一つ手動で処理することになります。また、機器のデータを別のソフトウェアで解析するためには、毎回パラメーターを調整し、データを出力し直す必要があります。 Genedata Screenerは、以下の機能を提供しています。

  • Octet® (ForteBio)やCarterra LSATM Platformなど、高分子の研究に用いる様々な機器から出力された生物物理学的スクリーニングデータをたった一つのシステムで解析 ― 複数の解析ソフトウェアや機器付属のソフトウェアを使い分ける必要がなくなります。
  • スクリーニングで出力された全てのデータへSPRとBLIの標準的な解析手法を自動適用
  • 時系列の生データを解析中の数値と並列で表示、プレートやラン間で容易に比較、最小限の手間で解析作業を実施
Epitope Binning with Genedata Screener

エピトープビニング

リード抗体分子をエピトープ毎にまとめることで、リード抗体の多様性や将来的な改変の可能性が増加し、高分子スクリーニングの効果を大幅に向上することができます。エピトープビニングの移行・拡大を創薬のより早期のステージに実施すれば、さらなるアッセイ規模の拡大が期待できます。Genedata Screenerは、以下の機能を提供しています。

  • SPR/BLIによるエピトープビニングを生データから最後のエピトープビンへの分類まで、機器の種類を問わず、全自動で迅速に実施
  • Excel上でコピーペーストを行う従来のワークフローにより起こる人的ミスを廃し、高品質・高精度のエピトープビンへの分類を実現
  • SPR/BLIによるエピトープビニングから得られた最終的なエピトープビンへの分類結果の横にスペクトログラムを表示することで、QCと結果の解釈を簡便化
  • エピトープビンの可視化によりエピトープビニングの設定を素早く調整

Genedata Screenerは、Amgen社の高分子創薬グループなどでエピトープビニングの活用を実現しています。

Genedata Screener Genedata Biologics integration

Tailored Workflow Integration

Your unique discovery platform is what gives you an edge, and every company has a different way of doing things. We will work closely with you to integrate with your unique process, including with workflow management platforms.

For example, at multiple customers, we've successfully integrated with Genedata Biologics, which manages every step of biologics discovery and development. These integrations allow them to:

  • Directly import plate maps and molecule annotations, for efficient and error-free information transfer
  • Report numerical results and plots directly into Genedata Biologics, where colleagues and collaborators can connect them to overall molecular ancestry and project history
  • Link back to and drill down into raw data and analysis in Genedata Screener, ensuring that original processing steps are traceable and transparent

Genedata Screenerについて

ソフトウェア