該当箇所へ

生物物理学的スクリーニング

化合物の特性解析、生物物理学的スクリーニング、その他

生物物理学的スクリーニングでは、インピーダンス、SPR、BLI、TSAなど広範な技術を用い、分子相互作用、安定性の評価、そしてこれらの特性を用いたスクリーニングを実施します。しかしながら、これらの技術には様々な機器と機器毎に異なる解析方法が用いられているため、複数のプレートを一括で解析できず、一つ一つ手動で処理することになります。また、機器のデータを別のソフトウェアで解析するためには、毎回パラメーターを調整し、データを出力し直す必要があります。

SPR & BLI Analysis with Genedata Screener

SPR、BLI

表面プラズモン共鳴(SPR)とバイオレイヤー干渉法(BLI)は、創薬の現場で広く活用されている技術です。化合物の結合様式や反応速度論的な特徴について、高感度、ラベルフリー、そしてリアルタイムに測定できます。現在、機器の改良によってSPRとBLIを用いた大規模なスクリーニングが可能となり、創薬の早期ステージでリード化合物の詳細な結合様式や反応速度論的な特徴を把握できるようになりました。Genedata Screenerは、以下の機能を提供しています。

  • 高分子の研究に用いる様々な機器から出力された生物物理学的スクリーニングデータをたった一つのシステムで解析 ― 複数の解析ソフトウェアや機器付属のソフトウェアを使い分ける必要がなくなります。
  • スクリーニングで出力された全てのデータへSPRとBLIの標準的な解析手法を自動適用
  • 時系列の生データを解析中の数値と並列で表示、プレートやラン間で容易に比較、最小限の手間で解析作業を実施

Genedata Screenerは、AstraZeneca社のSPR解析の効率化Amgen社のSPRを用いたエピトープビニングの自動化など、SPR・BLIスクリーニングの効率化を実現しています。

Thermal Shift Analysis with Genedata Screener

Thermal Shift Analysis

Thermal Shift Assay (TSA)(別名:示差走査蛍光定量法/Differential Scanning Fluorimetry)は、リガンドの結合によって標的分子の熱安定性の変化を検出し、新規ヒット化合物の同定ならびにリード化合物との結合様式を把握するのに有用です。Genedata Screenerは、以下の機能を提供しています。

  • デフォルトの計算モデルから融解温度(Tm値)出力に必要なものを選択、QCのために異なる計算モデルで出力した結果を容易に比較
  • 迅速なQCのために異なる実験条件の融解曲線も重ねて表示
  • 数千の化合物をたった数時間で解析するなど大規模なデータにも対応

Genedata Screenerのカスタマーは、TSAスクリーニングのデータ解析の効率化を実現しています。Bayer社では、解析時間を大幅に短縮しました。

High Throughput Mass Spectrometry Screening with Genedata Screener

ハイスループット質量分析(HT-MS)

質量分析で扱えるサンプル数の劇的な向上により、これまでと比べ物にならない規模でスクリーニングを実施できるようになりました。質量分析はラベルフリー解析として、アッセイ系構築の時間とコストを削減するだけでなく、これまで検出が困難だった酵素反応や細胞内代謝などの情報を高解像度かつ大量に出力することができます。Genedata Screenerは、以下の機能を提供しています。

  • Acoustic Ejection Mass Spectrometry (SCIEX Echo-MS®)やpulsed MALDI-TOF (Bruker rapifleX PharmaPulse®)など、最新のHT-MS機器のデータを容易に解析
  • ピーク検出、定量、検索など、スペクトラム解析を完全自動化
  • プレート単位の結果可視化や化合物単位の結果統合によりQCを加速

Genedata のソフトウェアがAstraZeneca社の革新的な「Acoustic mist ionization MS技術」の能力を最大限に引き出した事例はこちら

質量分析を用いたバイオ医薬品の特性解析や品質管理、プロテオミクスやメタボロミクス解析にご関心をお持ちの場合は、Genedata Expressionist®の製品ページをご確認ください。

Genedata Screenerについて

ソフトウェア