該当箇所へ

イベントレポート:Genedata Screener ユーザーミーティング 2021
Amgen社、Foghorn Therapeutics社、Revolution Medicines社がScreenerのユーザー体験を語る

October 13, 2021
Jackie Thrasivoulos & Ada Yee

2021年10月7日にバーチャル開催された「Genedata Screener ユーザーミーティング(SUM) 」では、Amgen社、AstraZeneca社、Evotec社、Ginkgo Bioworks社、Moderna社、Pfizer社、Roche社など、30以上の製薬企業やバイオテクノロジー企業から研究者やIT専門家が参加しました。

本年のユーザーミーティングでは、Genedata Screenerの低分子・高分子双方における革新的な研究活用事例、Genedata ScreenerおよびGenedata Imagenceソフトウェアの今後の製品ロードマップなど、幅広いトピックが扱われました。

冒頭、Foghorn Therapeutics社 ScientistのStephen Hesler 氏とDirector of Research InformaticsのJoe Marchionna 氏が、Screenerによる親和性選択質量分析(AS-MS) を用いたヒットトリアージについて詳しく説明しました。Screener では、この強力なラベルフリーアプローチを使用して、低分子タンパク質の親和性を容易に比較できます。また、高分子研究については、Amgen社 Principal Scientistの Ryan Case氏が、より開発可能性の高いバイスペシフィック抗体を構築するための新しいワークフローにおけるBLIデータの処理と解析でScreenerをどのように使用しているか詳しく説明しました。(Ryan氏のインタビュー記事はこちら)。

Revolution Medicines社 Senior Director of Information SciencesのRosemarie O'Shea氏は、Screener Assay Catalogを使用することで、簡単なスクリーニング結果と複雑なスクリーニング結果双方の生物学的な背景を活用できるという利点を強調しました。Assay Catalogは、組織内のデータインフラと連携し、全てのアッセイプロトコルの関する定義やアノテーションを事前に設定し、コントロールすることができます。 Rosemarie氏は、Assay CatalogがRevolution Medicines社のデータレポーティングの効率化、アッセイアーキテクチャの簡素化、そしてより具体的なデータ検索の実現にどのように役立っているかを示しました。Assay Catalogは組織全体のプロジェクトチームの効率を高め、実験情報への一元的なアクセスを可能にします。

ラボオートメーション技術は大きく進歩していますが、よりモジュール化され、自律的に動作し、かつ応答性の高いラボオートメーションを求める声が高まっています。GenedataのラボオートメーションエキスパートであるSascha Fisherは、研究プロセスの自動化について検討するためのフレームワークを提示しました。彼は、Screenerが既にデータ解析の大部分を自動化し、リアルタイムのモニタリングや自動的にトリガーされる解析セッションを通じてラボオートメーションを支援していることを指摘するとともに、近い将来、研究プロセス全体の自動化を支援することになるという洞察も示しました。

今回、世界中のGenedata Screenerチームメンバーが集結しました。

この年次開催のScreenerユーザーミーティングは、ユーザーコミュニティが一堂に会し、Genedataに関する経験やフィードバックをサイエンティフィックサポートチームと共有する貴重な機会です。バーチャルコーヒーブレイクの間、GenedataサイエンティフィックアカウントマネージャーのRenee Emkeyが質疑応答セッションを行い、ボストンオフィスのサイエンティフィックアカウントマネージャー陣がリクエスト多数により追加された新機能をライブデモで紹介しました。

最後に、ScreenerおよびImagenceの製品開発責任者であるMatthias Fasslerより、Screener バージョン19とImagence バージョン5の方向性についてのプレビューを行いました。両ソリューションの強化により、以下の主要な新機能をリリースする予定です。

  1. HT-Flowの機能を拡張し、細胞株プロファイリングなどの複雑な実験に対応
  2. 薬剤併用スクリーニングの効率を高め、現状よりもさらに高いスループットを実現
  3. 処理テンプレートの管理体系を簡素化
  4. 化合物ギャラリーのマトリックス表示を含む、全く新しい可視化機能

Genedata Screener ユーザーミーティング 2021の詳細については、お近くのオフィスの製品担当チームまでお問い合わせください。次回のGenedata Screener ユーザーミーティングは、来年2022年の開催を予定しています。

メールを受け取る