Syros Pharmaceuticals社、Genedata Profilerを導入：患者集団の遺伝子特性に合った治療法の開発を加速

スイス・バーゼル、2022年6月23日 – Genedataはこの日、遺伝子発現を制御する医薬品の開発におけるリーディング企業であるSyros Pharmaceuticals社が、トランスレーショナルリサーチ戦略を促進するデータ統合・解析プラットフォームとして、Genedata Profiler^®を導入したことを発表しました。

既存の標的探索では、ほとんどの場合、異常な遺伝子やタンパク質の機能抑制、改変に焦点を当てるところ、Syrosでは、ゲノムの制御領域を解明する独自の技術によって、どの遺伝子の発現を制御すべきか、またどの患者に対して、どの細胞内で制御するのが最適か特定することができます。このようなアプローチは、治療効果を最大化し、これまで有効な治療法のなかった患者にも大きな利益をもたらす可能性があります。

SyrosはGenedata Profilerを導入することで、このような標的薬の開発を加速させます。Genedataは、ソフトウェアライセンスとともに、Syros独自のプロセスのデジタル化に向けたコンサルティングも提供します。

Syros Pharmaceuticals社 CEO Nancy Simonian, M.D. は次のようにコメントしています。「患者集団の遺伝子特性に合った治療法の開発を加速させるためには、Syrosのトランスレーショナルリサーチならびにクリニカルリサーチ戦略をサポートするデジタルプラットフォームの導入が大変重要と考えています。Genedata Profilerのユニークなアプローチは、最先端のデータ統合と解析を可能にします。このパートナーシップにより、Genedataの専門性を活かし、当社の医薬品を適切な患者に提供することができます。」

Genedata Profilerは、Syrosのトランスレーショナルリサーチ戦略をサポートし、効果的な標的薬の創出プロジェクトを強化するために、以下の機能を提供します。

• 拡張性の高いデータ統合：分散している多種多様なデータを統合し、効率的に解析
• カスタマイズ可能な自動化ワークフロー：膨大かつ多面的なデータの処理・統合・解析を効率化
• 高度なデータ解析：新たな科学的仮説と信頼性の高い予測を導出
• 効率的かつセキュアなデータ共有ツール：きめ細かなデータアクセス制御とユーザー権限設定で組織内外のコラボレーションを促進

Genedata Profilerが可能にする統合型・データ駆動型アプローチにより、研究者は患者集団の中から特定の病態に関連する微細な傾向を読み取ることができるようになります。これにより、患者層別化と臨床試験デザインの最適化が進むとともに、新たに得られる科学的知見を活用し研究開発ワークフローの加速が実現します。

また、Genedataはサイエンス領域の専門知識とバイオ医薬品業界における25年以上の経験により、カスタマーの既存インフラに合わせたソフトウェアの迅速な導入展開を保証します。ソフトウェアの機能だけでなく、それに付随した専門サービスを提供することで、トランスレーショナルリサーチならびにクリニカルリサーチプログラムのデジタルトランスフォーメーション（DX）を加速させます。

Genedata CEO Othmar Pfannes, Ph.Dは次のようにコメントしています。「遺伝子発現を制御する低分子医薬品開発における次世代のリーディング企業であるSyros Pharmaceuticals社とのコラボレーションにより、がんや単一遺伝子疾患の患者さんに標的薬を迅速に提供するサポートができることを嬉しく思っています。Genedata Profilerは、バイオファーマベンチャー企業のイノベーションと持続的成長を促進する最適なソリューションです。」

About Syros Pharmaceuticals

Syros is redefining the power of small molecules to control the expression of genes. Based on its unique ability to elucidate regulatory regions of the genome, Syros aims to develop medicines that provide a profound benefit for patients with diseases that have eluded other genomics-based approaches. Syros is advancing a robust clinical-stage pipeline, including: tamibarotene, a first-in-class oral selective RARα agonist in RARA-positive patients with higher-risk myelodysplastic syndrome and acute myeloid leukemia; SY-2101, a novel oral form of arsenic trioxide in patients with acute promyelocytic leukemia; and SY-5609, a highly selective and potent oral CDK7 inhibitor in patients with select solid tumors. Syros also has multiple preclinical and discovery programs in oncology and monogenic diseases. For more information, visit www.syros.com and follow us on Twitter (@SyrosPharma) and LinkedIn.