生物物理学的スクリーニングでは、インピーダンス、SPR、BLI、TSAなど広範な技術を用い、分子相互作用、安定性の評価、そしてこれらの特性を用いたスクリーニングを実施します。しかしながら、これらの技術には様々な機器と機器毎に異なる解析方法が用いられているため、複数のプレートを一括で解析できず、一つ一つ手動で処理することになります。また、機器のデータを別のソフトウェアで解析するためには、毎回パラメーターを調整し、データを出力し直す必要があります。

Thermal Shift Analysis
Thermal Shift Assay (TSA)(別名:示差走査蛍光定量法/Differential Scanning Fluorimetry)は、リガンドの結合によって標的分子の熱安定性の変化を検出し、新規ヒット化合物の同定ならびにリード化合物との結合様式を把握するのに有用です。Genedata Screener®は、以下の機能を提供しています。
- デフォルトの計算モデルから融解温度(Tm値)出力に必要なものを選択、QCのために異なる計算モデルで出力した結果を容易に比較
- 迅速なQCのために異なる実験条件の融解曲線も重ねて表示
- 数千の化合物をたった数時間で解析するなど大規模なデータにも対応
Genedata Screenerのカスタマーは、TSAスクリーニングのデータ解析の効率化を実現しています。

ハイスループット質量分析(HT-MS)
質量分析で扱えるサンプル数の劇的な向上により、これまでと比べ物にならない規模でスクリーニングを実施できるようになりました。質量分析はラベルフリー解析として、アッセイ系構築の時間とコストを削減するだけでなく、これまで検出が困難だった酵素反応や細胞内代謝などの情報を高解像度かつ大量に出力することができます。Genedata Screenerは、以下の機能を提供しています。
- アフィニティー選択質量分析(ASMS)、多重反応モニタリング(MRM)、そして幅広いコバレントバインディングアッセイに対し、導入後すぐに活用できるワークフローテンプレートを提供
- HT-MS機器の直接連携からデータレポーティングまで、End-to-Endの解析オートメーションを実現
- ピーク検出、定量、検索など、スペクトラム解析を完全自動化するとともに、プレート単位の結果可視化や化合物単位の結果統合によりQCを加速