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Genmab社と共同開発したクロマトグラム解析向けデータプラットフォーム“Genedata Chromatics”がBio-IT Awardを受賞

Genedata Chromaticsがクロマトグラフィーデータワークフローの効率化により分離技術を革新へ導き、バイオ医薬品の評価・精製を加速

April 4, 2025
Basel, Switzerland

スイス・バーゼル、2025年4月4日-Genedataはこの日、クロマトグラフィーデータの管理・解析を効率化する、ベンダー非依存でユニークなエンタープライズソフトウェアプラットフォーム「Genedata Chromatics®」を発表しました。次世代抗体医薬品開発のグローバルリーダーであるGenmab社との共同開発により誕生した本プラットフォームは、複数の装置やアッセイから得たデータを統合し、迅速な意思決定のための“信頼できる唯一の情報源”を提供することで、バイオファーマ企業におけるクロマトグラフィーデータ処理の課題克服をサポートします。この共同開発プロジェクトは、Bio-IT World 2025 Innovative Practices賞を受賞しました。

クロマトグラフィーは、治療薬候補の様々なコンポーネントの分離・同定・定量によって、その品質と開発可能性の評価を可能にする、医薬品開発における柱の一つです。しかしながら、クロマトグラフィーデータは複数の古い解析ツールにまたがっており、一元的なレポジトリへのデータの統合には大規模な手作業を要するため、それらを用いた意思決定は困難で非効率でした。「Genedata Chromatics」を使用することで、研究者はクロマトグラフィーデータと自動的に取得されたサンプルメタデータを容易に組み合わせて解析し、複数の実験間の二次解析の効率化が可能になります。また、チームメンバーや関連するグループへ解析結果を容易に報告できるため、必要なデータや結果へのアクセス性が高まり、共同研究を促進することができます。

Genmab社ExpertであるEsther van Buren, Ph.D.は次のようにコメントしています。
「抗体パネルを作製する際、迅速で効率的なワークフローを実現するため、RNAおよびDNAの品質管理工程をいくつか実施しています。以前は、それぞれ独自のQC指標を提供する複数のデータ取得プラットフォームを使用していたため、一元的なリポジトリでデータを比較・記録することが困難でした。新たに開発されたChromaticsソリューションは、ベンダーに依存しない自動データ処理・解析・レポート機能を搭載することで、この課題を解決しました。本ソリューションによってGenmabのワークフローを効率化し、抗体パネル作製の全データレビュープロセスに大規模なRNAおよびDNA電気泳動データセットを組み込むことで、より包括的で効率的な評価が可能になりました。」

Genedata Chromaticsはオープンなプラットフォームであり、既存のITインフラへの統合や、スムーズなデータ共有とトレーサビリティを保証します。クロマトグラフィーアプリケーションや機器から解析評価のためのデータを収集し、FAIR原則に基づいたデータ処理の標準化とデータ品質の向上によって、比較可能なデータセットを作成します。また、研究と開発双方において多くのサンプルの処理を大幅に加速し、時間とコストの削減を実現します。これにより、Genmab社の研究者は、データ処理時間を週4~8時間からわずか30分に短縮しました。Genedata Chromaticsによるデータアクセシビリティの向上とデータ解析の自動化は、より深い洞察と迅速な意思決定を可能にし、バイオ分子の開発を加速しています。

Genmab社DirectorであるRik Rademaker, Ph.D.は次のようにコメントしています。
「Genmabは、AIを全ての業務に取り入れることを目指しており、AIによって業務上の課題を解決する方法を常に模索しています。Chromaticsプラットフォームは、膨大かつ複雑なデータの処理効率化をサポートするとともに、AI/MLイニシアチブの実施へ向けた基盤づくりに役立っています。これらは全て、意思決定の最適化と効率の向上によって、患者さんの命を救う医薬品を開発するための取り組みです。」

Genedata President Othmar Pfannes, Ph.D.は次のようにコメントしています。
「グローバルなバイオファーマ企業とのディスカッションの中で、クロマトグラフィーデータの管理・解析を効率化したいという要望が増えていて、いかに重大であるかを認識しました。バイオ医薬品の研究開発における革新的なリーダーであるGenmab社と協力することで、複雑なクロマトグラフィーワークフローを自動化・統合する業界初のソフトウェアソリューションを開発しました。Genedata Chromaticsのリリースは、バイオ医薬品の研究開発における最新要件に対応し、Genedata Biopharma Platformの機能開発を続けることで、効果的な治療法の開発加速をサポートするというGenedataのビジョンを裏付けています。」

※Genedata Chromaticsは、2025年4月1日よりライセンスの提供を開始しました。製品デモをご希望の方は、chromatics(at)genedata.comまでお問い合わせください。

 

Genedataについて

Genedataは、バイオ医薬品の研究開発、サイエンス、ビジネス、ITの各分野における幅広い知識と経験をもとに、データ駆動型の研究開発を実現する革新的なソフトウェアソリューションを開発・提供しています。Genedataのソリューションは、世界中の大手バイオファーマ企業や最先端のバイオテクノロジー企業で採用されており、膨大かつ複雑な実験データの処理・統合・解析・管理をデジタル化・自動化しています。また、創薬初期段階から、研究開発における費用対効果(ROI)の最大化を支援しています。Genedataは、1997年にスイスで設立され、現在はアメリカ・イギリス・ドイツ・シンガポール・日本にオフィスを構えています。
http://www.genedata.com/jp
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Genedata Chromaticsのリリースは、バイオ医薬品の研究開発における最新要件に対応し、Genedata Biopharma Platformの機能開発を続けることで、効果的な治療法の開発加速をサポートするというGenedataのビジョンを裏付けています。

Othmar Pfannes, Ph.D.
President of Genedata