Genedata Screener 21 リリース:アッセイデータの品質をリアルタイムに自動で評価
Genedata Screenerエンタープライズソフトウェアソリューションの最新アップデートで新モジュール「Assay Performance Monitoring」の提供を開始し、アッセイのデータ品質向上とプロジェクトサイクルの加速を実現
March 4, 2024
Basel, Switzerland
スイス・バーゼル、2024年3月4日-Genedataはこの日、バイオ医薬品の研究開発におけるアッセイデータ解析の自動化と組織全体のアッセイ情報の統合・管理をサポートするエンタープライズプラットフォームの最新バージョン「Genedata Screener® 21」のリリースを発表しました。Genedata Screener 21では、新たなモジュールとして「Assay Performance Monitoring(APM)」を搭載し、過去に実施したアッセイとの比較によるデータ品質モニタリングをCOTS(Commercial off-the-shelf)ソリューションとして初めて提供します。また、最も包括的なアッセイ解析プラットフォームとして、結果の品質向上、ワークフローの加速と合わせた一貫性の向上、研究効率の改善、創薬・開発タイムラインの短縮をもたらし、データ品質とデータ処理の自動化の新たなスタンダードを提示します。
※2024年3月21日(木)12時~「日本語ウェビナー:Genedata Screener 21 新機能紹介」はこちら
Genedata Screener 21は、大手バイオファーマ企業との密なコラボレーションによって開発され、アッセイの品質を継続的に評価するための新しい統合ソリューションを提供します。バイオ医薬品の研究開発組織は、自社の分子ポートフォリオで実施するルーチンアッセイの感度と一貫性を長期的に維持し、意思決定のためのデータの高い信頼性を保証する必要があります。バイオアッセイの信頼性や有効性が低ければ、結果的にその分のコストが発生します。適切なエンタープライズソリューションがなければ、研究者はアッセイパフォーマンスデータの集計に手作業で何時間も費やし、しばしばソフトウェアツール間を行き来することになります。新しいAssay Performance Monitoringモジュールを使用したGenedata Screenerでの定期的なアッセイパフォーマンス評価は、業界のベストプラクティスに沿った上で、手作業によるデータ集計が必要なく、アッセイの品質基準が満たされていることを保証します。これにより、長期間実施しているアッセイから高品質で一貫した結果を創薬・開発プロジェクトにもたらします。
今回のアップデートによって、データの取得からデータウェアハウスへのレポートまで、完全に自動化された無人ワークフローを実現しました。また、電子実験ノート(ELN)への自動書き込みを可能にすることで、手動での処理やファイル操作が不要となり、実験手順をマニュアル操作なしで一貫して文書化し、引き継ぎの遅れも解消することができます。Genedata Screener 21は、自動的にレポーティングされるのが高品質なデータのみとなるよう、データの品質が各組織毎に定められた特定の基準を満たしていることをチェックします。アッセイの実行から意思決定までの時間を劇的に短縮することで、プロジェクトサイクルを加速するとともにアウトプットの品質も向上し、プロジェクトチームによる最高品質のデータに基づいた意思決定を可能にします。
さらに、人工知能(AI)を活用することで、表面プラズモン共鳴(SPR)やバイオレイヤー干渉法(BLI)のような生物物理学的アッセイをより速く、偏りのない方法で解析できます。Genedata Screener 21では、SPRやBLIの装置から得られた結合プロファイルの分類を自動化するAIを用いた分類機能を搭載しています。プロファイル分類の自動化によって、研究のチェックに要する時間が従来のワークフローの80%以上短縮され、何千ものサンプルを扱うキャンペーンにおける手作業での解析にかかる日数を節約することができます。ハイスループットスクリーニングで一般的に生成される多数のプロファイルを手動で評価することで発生しがちなバイアスやエラーも削減できます。AIを用いたSPR/BLIデータ解析と品質管理の自動化によって、創薬における分子プロファイリングとプロジェクト進行の意思決定に重要なインプットデータの再現性・一貫性・信頼性の向上、そしてワークフローの効率化を実現し、適切な化合物候補の選定を促進します。
Genedata CEO Othmar Pfannes, Ph.D. は次のようにコメントしています。「Genedataでは、バイオ医薬品の研究開発における生産性と品質の飛躍的な向上を目指し、継続的にコミットしています。Genedata Screener 21は、より高いデータ品質水準、効率化、プロジェクトサイクルの短縮を追求する新たなオートメーションワークフローを可能にすることで、Genedataソリューションのデジタルバックボーンとしての地位を確固たるものにし、バイオ医薬品の研究開発の成功率を高めるための基盤となるでしょう。」
Genedata Screener 21は、より高いデータ品質水準、効率化、プロジェクトサイクルの短縮を追求する新たなオートメーションワークフローを可能にすることで、Genedataソリューションのデジタルバックボーンとしての地位を確固たるものにし、バイオ医薬品の研究開発の成功率を高めるための基盤となるでしょう。
Othmar Pfannes, Ph.D.
CEO at Genedata