Genedata Profiler 16.6 リリース
データサイエンティストや研究者へ統合されたデータ解析エコシステムを提供し、データ駆動型の意思決定を加速する、最新バージョンをリリース
October 4, 2024
Basel, Switzerland
スイス・バーゼル、2024年10月3日-Genedataはこの日、プレシジョンメディシンの開発をサポートするデータ統合・解析プラットフォームの最新バージョン「Genedata Profiler® 16.6」をリリースしました。本バージョンでは、研究者がよりスピーディかつセルフサービスで利用可能な解析機能が提供されているとともに、高い計算力が必要なタスクに向けてプラットフォームの柔軟性・拡張性・パフォーマンスが強化されています。バイオテクノロジー企業やバイオファーマ企業は、Genedata Profiler 16.6によって非臨床および臨床におけるマルチモーダルデータから、より高いコスト効率で、より迅速に価値を引き出すことができます。
Genedata President Othmar Pfannes, Ph.D.は次のようにコメントしています。「Genedata Profilerの最新バージョンは、バイオファーマ企業およびバイオテクノロジー企業に、プレシジョンメディシンの開発を加速するためのより包括的な解析ソリューションを提供します。AIの利活用を可能にするフレームワーク、直感的な解析ツール、そしてプラットフォームの拡張性とパフォーマンスの強化によって、組織内の全ての関係者が情報に基づいたデータ駆動型の意思決定を行えるようにします。」
Genedata Profiler 16.6は、GxP環境下の ワークフロー全体に対応するウェブブラウザベースの専用アプリケーションを研究者に提供することで、仮説検証を容易にし、価値ある知見を見出すプロセスを加速します。また、システムのパフォーマンスの強化により、データサイエンティストが高度なデータ処理および解析をより大きな規模で進めることができるようになります。
最新バージョンの主なアップデート内容
Profiler App Storeによるスピーディかつセルフサービスでのデータ探索
Genedata Profilerでは、オープンなエコシステムによって、非臨床および臨床プログラム全体に対応する種々のデータ解析・可視化アプリケーション群が利用でき、研究者はこれらをセルフサービスですぐに活用することができます。「Profiler App Store」は、Genedata Profilerに備わる、あるいはカスタマーが構築した解析アプリケーションを管理し、組織全体で利用できるようにしています。例えばこれらEnd-to-endアプリケーションの内の一つを利用することで、トランスレーショナルリサーチやバイオマーカーの研究者は、複数実験にまたがるマルチオミクスデータを効率的に解析することができます。ユーザーは、TCGA・GTEx・CCLE・GEOなどのパブリックソースから得られる最新の統一化データにアクセスし、データサイエンティストのサポートを受けることなく、これらを組織内のデータと比較することも可能です。また別のアプリケーションでは、Genedata Profilerで利用可能なあらゆる種類のデータのインタラクティブな包括的解析がサポートされています。Genedataは今後も、早期から後期まで、トランスレーショナルリサーチの多様なユースケースに対応するEnd-to-endワークフローを「Profiler App Store」に追加していく予定です。
解析環境の強化
Genedata Profilerの解析アーキテクチャがアップグレードされ、データサイエンティストは既存のビッグデータ処理や解析などのパイプラインをそのまま取り込んで実行できるようになりました。必要なツールが一つの環境に集約されることで、データサイエンティストはコードの修正やデータの転送に時間を費やす必要がなくなり、また、Genedata Profilerに組み込まれたコードのバージョン管理機能の利用を通して、再現性やコンプライアンス面でのメリットを得ることもできます。さらに、解析環境に新たに搭載されたGPUサポートにより、より多くの場面でAIを用いた解析が可能になります。
Data Archivalを通じたコスト削減
マルチオミクスの生データ(例:ハイスループットシーケンスアッセイからのBAMやFASTQファイル)が処理された後、それらのすぐにアクセスする必要がなくなったデータを、よりコストの低いストレージ層に移すことができるようになりました。このようにアーカイブされたレガシーデータセットは、その後必要な際には、プログラミングによって、あるいはGenedata Profilerのデータカタログによって検索し、アクセスすることが可能です。この新機能は、データを長期間保管する必要がある臨床研究 プロジェクトで特に有用です。Genedata Profilerの「Data Archival」を使用することで、組織は規制要件に準拠しながら、コストを大幅に節約することができます。
SCIMによるユーザーアクセス管理の合理化
最新バージョンでは、Okta®やEntra ID®(Microsoft Azure Active Directory)などのSystems for Cross-Domain Identity Management(SCIM)を使用して、ユーザーアクセスの事前設定や取消を自動で行うことが可能になりました。これにより、システム所有者によるユーザーアクセスの管理が簡素化され、ITサポートなしで新規ユーザーを即座にオンボーディングすることができます。また、プロジェクト完了予定日に合わせてアクセス権限を自動的に取り消すことができるため、コンプライアンス対応の強化 にもつながります。結果として、プラットフォーム内のユーザー情報は、その後の監査へ向けて常に最新の状態に保たれます。
Genedata Profilerの新たな機能強化によって、バイオファーマ企業やバイオテクノロジー企業は膨大な生物学的データの解釈を加速するとともに、革新的な医薬品開発の原動力となる科学的知見を見出し、組織内で広く共有・活用することができるようになります。
AIの利活用を可能にするフレームワーク、直感的な解析ツール、そしてプラットフォームの拡張性とパフォーマンスの強化によって、組織内の全ての関係者が情報に基づいたデータ駆動型の意思決定を行えるようにします。
Othmar Pfannes, Ph.D.
President of Genedata